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階段で躓きタンスの下敷きに・・・家族で自力引っ越しした時の苦い思い出

箪笥 特集

引っ越しで大変な目に遭ったのは高校生の頃です。私は山口県出身の20代ですが、当時は古いマンションに住んでおり、父が中古で一軒家を購入したためそちらに移り住むことになったんです。

引っ越しの経験は初めてで、住み慣れた家を離れるのはかなり不安でしたが、新居は同じ町内だったので生活環境はそこまで変わらず、その点は安堵していた記憶があります。

当時父は軽トラックを所有していたので、引っ越しは業者に頼まず、自分たちだけですることになりました。

私は4人家族で、引っ越しの際の主な役割は、男である父と私が運搬担当、母と妹は整理担当といった形で進めていました。

以前住んでいたマンションの部屋は3階で、荷物の運搬には階段を下りる必要があります。当然のことながら大型の家具を運ぶのはかなり骨が折れ、体力のなかった自分にとっては地獄の労働に思えました。

「この状態で誰か上がってきたらどうしよう…。」と内心ヒヤヒヤしながらの作業でしたが、ハプニングはこんな時に起こるものです。

その時は父親と洋服箪笥を運んでいたのですが、2階への階段を降りている途中、タイミングの悪いことに下の階から足音が聞こえました。「あちゃー…。」と思いつつもこちらはまだ降り始めたばかりなので、一旦引き返して踊り場で道を譲ろうとした時です。後ろ向きに階段を上っていた私が躓き、尻もちをついたためそのまま洋服箪笥の下敷きに。

幸いケガはなかったのですが、上ってきた住人に間抜けな場面を見られてしまったと思い、痛さや恥ずかしさが頭を駆け巡っていました。そんな中、下の階からドアの閉まる音が…。

そうです。上ってきた住人は1階の住人であり、わざわざ道を開ける必要はなかったのです。親子二人して盛大に早とちりをしてしまい、二人とも苦笑いだったことを覚えています。しかし、惨劇はまだ終わっていませんでした。

気を取り直し、駐車場の軽トラックまでは無事に到着することが出来ました。後は荷台に積み込むだけなのですが、体制を整えようと持ち方を変えようとした時です。その際箪笥が傾いてしまい、その反動で引き出しが開き、抜けてしまったのです。引き出しは予めガムテープで固定していたのですが、先ほど階段で倒れた衝撃で外れてしまったようです。

更についていないことに、箪笥の中身は逐一出すのが面倒だったことから、入れたままでした。当然中身も一緒に外に出てしまい、衣類やら下着やらが散乱することに…。二人で必死になって拾い集めている姿を何人かの住人に見られ、情けないやら恥ずかしいやらで私の顔は真っ赤になっていた記憶があります。

結局落ちた衣類は汚れてしまったため、全て洗いなおす羽目になり、またしても余計な労力を使う結果となってしまいました。この事件は私に「多少の手間は惜しまずに、不測の事態に備える。」という教訓を与え、以降引っ越しの際には重々気を付けるようにしています。

その後も多少のハプニングを交えつつも、何とか引っ越しを終えることはできました。しかし、如何せん軽トラックでの運送のため、新居と何度も往復する必要があり、非常に手間がかかりました。

一応、自力での引っ越しのため、費用はガソリン代、備品代程度で済みましたが、コストパフォーマンスとしては割に合っていたか微妙なところです。そのため当時は散々な日々だったという感覚でしたが、今では家族の笑い話でもあり、良い思い出です。

山口県にお住まいの20代の男性からいただいた自力での家族引越しの体験談でした。
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