「退職後は憧れの土地で生活したい」「連れが亡くなってので高齢者用のマンションに引っ越そうかと」。近年では高齢者の引越しが増加傾向にあるようです。「定年離婚」もその一因でしょうか。高齢者の場合、学生・新社会人とはまったく違う問題があるようです。それは『思い出の品』です。長い人生の中で多くの思い出を残し、大事に保管してきた高齢者にとって、『思い出の品』は『財産』であって、『不用品』ではありません。
しかし、すべてを持って行ってはトラック1台では済まない人もいるでしょう。単に住所の移動だけで、同じ生活を希望しているのであれば、仕方ありませんが、そうでない場合、『思い出の品』を整理・処分しなくてはなりません。そのために引越し1ヶ月前から女性スタッフが訪問してくれて『思い出の品』の整理・処分をアドバイスしてくれるサービスもあるそうです。さらに整理・処分・荷造りまですべて請け負ってくれるサービスもあるようです。
マンションの上室に住んでいた一人暮らしの老婦人のこと
まさに高齢者ならではのサービスといえるのが『高齢者ホーム入居サービス』です。老人ホームへ入居される高齢者用のサービスで、家財の整理・処分、見積もりのアドバイスや入居先のホームの下見まで引っ越し業者さんのスタッフが行ってくれるサービスです。不用品の処分や清掃には別料金が発生し、すべて任せるのか、自分でできることは自分でするのか、使い分けが必要のようです。単身パックなど、高齢化社会でこの分野のサービスが充実しつつあるようです。
長年使っていた布団乾燥機が壊れました。布団にセットしてスイッチをONにしても袋がなかなか膨らまずON・OFFを繰り返していると送風ホースの奥がだんだんと赤くなって来ました。そしてイヤ～な臭いが…慌ててコンセントを抜きました。コンセントも熱くなっていて危うく火災になるところでした。もしセットしてすぐにその場を離れていたらと思うとゾッとします。後日このことを友人に話すとマンションで火災に発展しそうな事があったと言っていました。
マンションの上室に一人暮らしの老婦人住んでいたのですが冬なのに暖房を使っている形跡ないので管理人が不審に思って部屋を訪れたところ、ガスコンロで暖を取っていたそうです。コンロの周辺の壁が真っ黒に焦げていたそうです。ただコンロを使っていただけでは焦げることはないと思うんですが…。
火災を起こす危険があると判断されて老婦人はマンションを退去させられたそうです。灯油代が高騰しているので節約のためにコンロで暖を取っていたのでしょうか？ガス代もそんなには安くないと思うのですが？それとも認知症にかかっていたのでしょうか？退去後老婦人はどこに行ったのかはわかりませんが安全に暮らしていればいいなと思います。
それで思い出したのですが、引越し業者には高齢者向けの引越しサービスを用意しているのですね！。老人ホームとかに入るような場合には荷物整理のアドバイザーもいて、その指導を受けて引越しすることができるみたいで高齢化社会に向けたサービスなんだな～と思いました。
高齢者の引越しに最適といわれるシニアパックやシルバープランはどのようなサービス？
まとめ
ここ数年の傾向として高齢者の引越しが増えているようです。全国的な統計によると一人暮らしの高齢者、一説には独居老人ともいわれていますが、全国で独居老人の人数は1千万人ともいわれています。一般的に65歳以上の高齢者で一人暮らしの人ということになるのですが、その人数が1千万人というのはかなりの人数といえるでしょう。そのような高齢者が引っ越す場面というのはどのような状況なのでしょうか。一つには介護施設などへの入居が考えられます。介護が必要になる高齢者にとっては一般の家にいるのでは不自由な面が大きいのです。そのような高齢者向けの引越しパックなども登場しています。基本的に介護施設などへの入居の際にはそれほど多くの家具を必要としませんので、引越しの荷物は限られているのが一般的です。
そうなってくると引越しの荷物も少なくて済みますから引越し費用も低料金となるでしょう。介護施設への入居となると近隣の施設が多いでしょうから引越しの距離も少なくて済みますからその点でも引越し費用を抑えることができるのです。入居時期はとくに決まっていませんので、3月の繁忙期以外にも仕事を受けることができますので引越し会社もこれからは高齢者向けの引越しにも目を向けていくのではないでしょうか。これから高齢化社会が加速度をあげて超高齢化社会となっていく中で、引越し費用を低料金に抑えた、引越しの形態も高齢者向けになっていくのかもしれませんね。