今ある荷物はすべて処分して引っ越す、という場合があると思います。
引越しと、賃貸マンションやアパートの退去を同時に行おうとすれば、当日の朝に残っている家財は何でしょうか。
退去日まで暮らしている場合であれば、間違いなく布団が残っているはずですよね。
また入居時に照明器具が無かったのなら、自分で備え付けたものですから退居の時には取り外して搬出しなければなりません。
これからご紹介する体験談は、計画的に荷物を処分したにもかかわらず布団と照明器具という「盲点」のお陰で引越し当日にひっちゃかめっちゃかになってしまったという体験談です。
仙台市からオーストラリアに移住した夫婦世帯の引越し経験談
私は20代後半女性で同じ年代の夫との2人家族です。
2年前に仙台からオーストラリアに移住する為に引っ越しをした時の事です。
お金をかけたくなかったので、私の両親に協力してもらい、業者を雇わずに費用0円で挑戦しました。
退去日は12月中旬で、その翌日にオーストラリアへ発つ予定でした。
その前の11月中旬に私は勤めていた会社を退職したので、引っ越し準備には十分余裕があると思い込んでいました。
オーストラリアへ持って行く物は衣類や身の回りの物くらいでしたので、家具等の大物はほぼ処分か友人に引き取ってもらう計画でした。
家具家電は夫の友人にほぼ引き取ってもらい助かりました。余った物は私の実家でも使ってもらう事になりました。
いらない小物はとにかく捨てて、ゴミ袋が着々と増えていきました。もう着ないような洋服等で捨てた物もありましたが、中にはリサイクルショップで売れた物もあったのでお得でした。
自分の中では計画的に断捨離できていると思っていましたが、実際の計画とずれてきたのは引っ越しまであと1週間となってきたところでした。
ギリギリまで処分出来ないものが布団と照明器具
順調に物が減っている中、ギリギリまで残しておかないといけなかったのが布団や照明器具、オーストラリアへ持って行く物でした。
布団は粗大ごみになるので捨てる際は専門業者へ事前連絡をしなければいけませんが、確実に引っ越し当日の日に回収してくれるとは限らないと思っていたので、両親に処分をお願いするつもりでした。
ただ後から気づいたのが尋常じゃない布団の量。
いくつか使っていなかった物は先に処分しておくべきでした。
照明器具はその部屋へ入居した時に元々なく、自費負担の物でしたので、退去時にも取り外さなければいけませんでした。
しかしその事が当時頭からすっかり抜けていました。
そしてオーストラリアへ持って行く予定の物が多すぎてキャパオーバーでした。
この3点を中心に計画が崩れ、退去日当日を迎えてしまいました。
退去日当日
退去チェックの方が来るのが14時頃。タイムリミットがどんどん近づく中、とにかく部屋から物を失くす為に必死に動きました。
リサイクルショップで売れそうな物を父と夫にお願いし、布団やオーストラリアへ持って行く物は両親の車にとにかく詰め込み、ゴミは収集日ではないのにこそこそとゴミ置き場に置いてきました。
しかしこの一連の様子を退去チェックをする業者さんが実は見ていたのです。
その方は予定時刻より早めに到着していたようで、車の中で待機していたようです。
私がゴミ置き場を行き来していた時に、駐車場でずっと車の中にいる人がいた事に気づいていましたが、まさかその方だったとは。
業者さんは私達の様子に見かねて14時前にはチェックに訪れて、私達夫婦はゴミ捨ての事で怒られました。
そしてこれくらいの規模であれば普通引越業者を利用するでしょうとまで言われました。
正直いろいろ言われた事が悔しかったですが、本当におっしゃる通りでした。
結局両親の車に荷物が入りきらず、夫の友人にもしばらく荷物を預かってもらったのと、また翌日業者さんに許可を得て両親だけアパートに来てもらい、残った物を回収してもらうはめに。
両親には特に迷惑をかけてしまい私は非常に落ち込みました。
2年経った今でも私の実家にはまだまだ私達夫婦の物があります。帰国の度にちょこちょこ整理はしています。
計画的に動くのは得意な方ですが、引っ越しを甘くみていました。
現在はオーストラリアに家を買ったのでよっぽどの事がなければもう引っ越しはしないと思いますが、また機会があるのであれば、今回の経験を踏まえてしっかりと準備したいものです