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これを語って一体何になるのか(笑)引越しの歴史などの雑学

特集

引越しとは、人が生活する場所や活動する拠点を他へ移動することです。また、その作業のことをいいます。個人の住居、あるいは企業などの事業所の移動がこれに当てはまります。

古くは宿替、転宅とも呼び、地方によっては屋移りなどともいいます。今日でも一般的な慣習として、従前より建築儀礼が行われています。まず、一番幅広く行われているのが地鎮祭です。土地の神を祭って敷地内を清め、無事に工事を終え、末永くその場所にいられることを祈る儀式です。

次に、上棟式があります。大工や近隣の人など、関わりのある方への感謝の意を表した儀式で、無事に完成することを祈る儀式です。上棟式が済んだ後、地域ごとにより異なりますが、粥をつくって新築の家の主要な柱に供える慣習も見られました。最後に、竣工祭です。神様のおかげで無事完成を迎えられた事に感謝の念を抱き、今後のご加護・ご繁栄をお祈りする儀式です。このように、移り住んだ後も災難がなく、一家が幸せな生活を過ごせるように、昔から様々な儀礼を行い、現在もその慣習が残っています。

引越しには理由があり、自発的にする場合とそうでない場合があります。非自発的によるもので、経済的事情、自然災害などにより自らの意志に反して、引越しせざるを得ない状況に陥ることもあります。危機的な自然現象で、人命や人間の社会的活動にも被害が生じます。

その中でも、阪神淡路大震災、東日本大震災のように震災による被害が大きく、引越しを余儀なくされた方、早期復帰が困難なため仮設住宅に移動された方も少なくないでしょう。人為的な原因による災害ではなく天災であるため、いつ起こるか予測がつかないことがほとんどで防ぎようもありません。

建物が崩れたりすると、居住できる状態ではなくなってしまうため、やむを得ず、引越しせざるを得ません。この様に、引越しの理由は多種多様で、1度以上の経験をしている方が多いのではないでしょうか。

引越しの歴史を語る

以前の引越しの形態は、現在とは全く違います。昔から引越し業者が存在したわけではなく、運送業者が兼用する形でした。引越しを専門とする職業が誕生したのは、昭和50年頃からでした。高度経済成長が長期間に渡って続いておりましたが、第一次オイルショックにより、原油価格が急騰し、不況に陥り深刻な事態を招きました。

その中で、中小の運送業者が集結し、組織化が進みます。当時は、引越しの専門業者自体がなかったため、もちろん引越しのマニュアルも確立されていませんでした。

そういった状況なので、サービスも到底、満足できるものではありません。荷物の搬入出も雑に扱われ、今では考えられませんが、多少の破損などは仕方ないといった状況でした。時代背景の流れから、中小運送業者が団結し、引越しの業種に一足先に目を向けたことにより、現在はなくてはならない業種として成長していったのでしょう。大手企業がそれまで行ってきたような片手間での仕事内容のままでは、今のような充実したサービスは提供できていなかったかもしれません。

それからマニュアルが確立されていくと、顧客が満足できるサービスができていき、各社でオリジナルのものも増えていきました。業者によって料金体系は異なりますが、詳細にわかる仕組みになっています。様々なオプションも設けられ、大抵のことは引き受けてくれます。どの業界にでも言えることですが、引越し業界自体も大きくなるにつれ、現在に至っては、業界自体が一部集約されてきているのではないでしょうか。

たんなる運送業から引越し専門業者への変遷

引越し専門業者の発足当時は今のような充実したサービスもなく、到底、消費者に受け入れられることは考えられませんでした。

当時は、梱包のサービスなどもなく、運搬、搬入搬出のみの作業でした。家具や家電などの引越しの荷物を傷つけないようにするとか、割れないようにするといった配慮もなく、多少のリスクは仕方ないといった状況でした。

もちろん、現在では、ごく普通のサービスとなっています。仕方ないでは済まされず、クレームの対象となり大きな問題となるでしょう。以前の引越業者にとっては、競争も少ない時代で、引越しは片手間に荷物を運ぶ程度だったようです。

そういった状況の中で、引越し専門業者が発足します。現在でも街で見かけるハトのマークのひっこし専門は、各社でテレビ・コマーシャルなどの宣伝が始まり、引っ越しが商品であることが定着していきます。引越し業が認知されていき、どんどん業績を伸ばしていきます。引越し業界全体が伸び広がっていき、段階的に発展していきました。

運送業と兼用されていて、引越しのマニュアルもなかった時代から、需要に対して満足できるサービスを供給できる時代へと移り変わっていきました。現在では、引越しが重要視されていき、その人に合った引越しプランも選択できるようになっています。形態も変わり、インターネットの普及により、サービス・値段などの比較もできます。引越し業者も増加していき、引越業は無くてはならない不可欠の存在となっています。

人はどんな動機で引越すのか

引越しの動機には、様々なものがあります。進学、栄転、新しい家屋の購入等喜ばしい物もあれば、離婚、配偶者の死、家族の病気等悲しい出来事で、引越しをする人がいます。後者の方におかれましてはご心痛が和らぐことをお祈りしますが、皆様、引越しには精神の浄化作用があることを御存知ですか。

早良親王、崇徳院、長屋王、菅公(菅原道真)平将門、日本史にお詳しい方は御存知でしょうがこれらは恨みを抱いて、亡くなって「怨霊」になった人々です。天変地異や疫病は全部彼らの所為だとされました。神社を作って宥める、上皇や大臣と言った高位を与える、と言った「ご本人」への謝罪の他に有効だとされたのは怨霊から逃げてしまう事でした。長岡京や平安京は怨霊から逃げ出すために作られた都だと言われています。

怨霊と言った非科学的なことを信じることを筆者は皆さまにはおすすめいたしません。今起きていることは誰の所為でもないからです。しかし、引越し準備を通じて上手くいかなかった結婚や仕事の「死」と向き合って整理をすることは精神の安定につながることがあります。愛する人の死を乗り越えるためには、グリーフ(喪失と訳されます)ワークと呼ばれる作業が必要なのですが、そのひとつとされているものが思い出の品を少しずつ片づけることなのです。引越しついでに「いらないもの」とさよならしましょう。とりあえず見積もりを取るだけでも前に進んだ気持ちになりますよ。ただ、抑うつ状態にある人にとって引越しはストレスです。そういう方はまず休養を取ってください。

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