昨年の春、飼っている子猫が大きくなったので、そろそろ広い家に引っ越そうかということになりました。
引っ越しはテレビのバラエティでよく引っ越し技術を披露している会社に依頼し、荷作り、搬送、荷解きまでのフルコースで8万円の見積もりをしてもらいました。
夫婦二人暮らしとはいえ、まだそこまで荷物も多くないし、当時住んでいたアパートは2DKのシンプルな部屋でしたから、それくらいで済むだろうと伺っていたんです。
「繁忙期のため、当日到着するのは14時になると思います。3時間で作業が終わる予定です。こちらで全てやるので、見られたくないものだけ前もって移動していてくださいね」と言われていました。
そして当日、夫宛てに「今から3名で向かいます」と電話があり、内心「3人だけ?大丈夫かなあ」と早くも暗雲が。
当日のプランで、私は猫を連れて自家用車の中で待機、引っ越し業者さんとのやりとりをしていた夫から実況メールを待つ身でした。
車の中で猫と待っていると「業者さん来たよ。大丈夫かな。若い人たち3人なんだけど」と一通目のメールが届きました。トイレを借りる目的もあって、私も様子を見に行くと、部屋の中では、一生懸命、荷物を詰めてくれる3人のバイトさんがいました。何故、バイトとわかったかというと、見た目がとても若く、時々、電話で誰かに指示を仰いでいたのです。
その場にいた夫と苦笑いして、私だけ猫の待つ車に戻りました。それから「荷物を引っ越しのトラックに運び込んでる」「今から昼ごはん食べるって言われたから長引きそう」とメールが来たのが3時間後、予定では引っ越しが完了すると言われていた時間です。この何も終わってない状況下で昼ごはん食べるの!?とびっくりしましたが、肉体労働だし仕方ないですよね。

私と猫が待つ車に夫が戻ってきてコンビニのパンを食べていると、夫宛てに今度は「応援を呼びます。22時までには終わりたい」と電話がありました。
17時終了予定が22時終了に…イライラしましたが、4時間も車に缶詰め状態で、とにかく早く新しい部屋で落ち着きたいという思いが強く、何も言えませんでした。
18時を過ぎ、ようやく10人の増員がされ、本格的な荷物の移動が始まりました。一度、トイレに入ったとき、社員さんと思しき40代の男性が「なんでこんな詰め方したんや!」と大きな声を出していました。
私たちからすると「なんでバイトに任せるのよ」なんですけどね。
結局、荷物は20時過ぎに運び終えたものの、21時を回っても荷解きが3分の1も終わらず、こちらから「近所迷惑になるのでもういいです」と中断の申し入れをしました。
明らかにあちら側の不手際なのに、追加人員分の2万円を上乗せされるという、不満の残る結果になりました。
テレビ番組ではあんなに手際よくやっていたのになー、蓋開けたらこうだもんなー、と残念でしたが、テレビではいいことしか言わないのは当たり前ですよね。
繁忙期の引っ越し業者は信用するなという、いい勉強にはなりました。
繁忙期によくありがちなトラブルですね。この時期に引っ越しが殺到するわけですからバイトを増員して仕事をさばく業者側の都合もありますから、この手のトラブルは避けられないものなのかもしれません。
