我が家は夫の仕事の関係で、幼い子供を連れて中国の上海に住んでいました。ちょうど一年前に日本に本帰国をしたのですが、その時の海外引越しがとても大変でした。
日本から上海へ行った時は、急な転勤だったため、引越し便を使うことなくダンボールやトランクに荷物を詰めて、着の身着のままという状態で行ったのですが、日本に帰る本帰国の時は勿論そうはいきません。
日経の海外引越し便を取り扱う業者さんにお願いしましたが、3月という時期は本帰国をする人たちが多いので、まず荷物を出す日を早々に決めなけれないけませんでした。
そして海外引越しはかなりの金額がかかるので、少しでも引越し費用を削減しようと思い、梱包は私が一人で全てやりました。
それからは本帰国の1週間前くらいに引越し業者さんが来てくれて、1週間分の衣服や必要な物以外を全て持って行ってくれましたが、この時の選択が甘くてその後に苦労しました。
引越し業者さんが帰られたあと、なんとなく殺風景になった我が家でしたが、でもまだ荷物が結構残っているなという印象は受けました。でも夫と、何とか今残っている荷物は自分たちで持って帰れるよね。と、どこからこのような余裕が出てきたのか分かりませんが、私たちは残りの荷物は自分たちのトランクやダンボールに詰めて帰れば良いと思っていたのです。
我が家は四人家族ですから、よって座席数は4席。一席につき約20キロまでの荷物を2つ機内に持ち込めることになっています。なので我が家は4人×2箱。
よって20キロの荷物を8箱は持って帰れるということで結構余裕に感じていたのかもしれません。
しかし本帰国当日のことです。あれだけ余裕に感じていた荷物が、とんでもない量だったことが発覚してしまったのです。
子供たちは学校や幼稚園から様々な荷物をもって帰ってきたり、夫も職場の持ち帰らなければならない資料などが次から次へと出てきたり、私も送別の品などを頂いたりと、荷物の量がかなり増えていたのです。
勿論全て大切なものです。全て持ち帰りたい。なんとかしないとと私は夫と焦りました。
そしてせっせと荷物を詰めました。1週間分の衣服等は圧縮袋に入れてペッタンコにしてかさを減らしたり、トランクやダンボールに入りきらないものは、手提げやリュックなどに詰め込んだり。もうカバンのチャックは壊れそうでした。
しかし何とか荷物の梱包は無事に終わり、もうその時点で私たちはグッタリです。
そしてその山のような荷物を空港に運ぶのもかなり大変でした。友人たちが車を出してくれて、その車に荷物を積み込み空港へ。空港についてからはカートに乗せて荷物を運び、チェックを済ませ何とか出国手続きは終わりました。
何年か住んだ上海だったので、寂しい気持ちでいっぱいになるだろうと思っていましたが、予想以上の荷物と大変さでとりあえずはほっとしたのを覚えています。
そして無事に日本に到着後、両親の顔を見てほっとするのも束の間、もう一つ大きな仕事が。それは飛行機から出てくる荷物を受け取ったあと、どうやって家に持って帰るかです。
大きなトランクやダンボール、合計8つは車に乗せて帰ることはできません。両親が車で来てくれたのですが、人間と3箱くらいの荷物を乗せるのでいっぱいいっぱいでした。ほかの荷物は空港より宅急便で自宅に送ることにして手続きをし、私たちは空港を後にし日本の自宅に帰ったのでした。
1年前の3月の本帰国の日は、今までの人生で一番長く感じた一日でした。今思えば海外引越し便の契約を、けちらずにもう少し多めにお願いしておけばよかったと思いました。
無事に荷物を持ち帰ることができたので良かったですが、もしまた海外引越しを経験することがあるならば、余裕を持って荷物を運べるように契約したいと思います。